謙虚な天狗が送る毎日

ようこそ、「謙虚な天狗が送る毎日」へ。暇つぶしに見たくなるブログを目標に、ちびちび投稿します。

今年はtofubeatsと中村佳穂が春を告げる

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久々に心を大きく揺さぶられる音楽作品に出合ってしまったので紹介したい。あえて”楽曲”ではなく”音楽作品”と言ったのは、MVも含めて影響を受けたから。

 

 

 

子供のときは何も考えなくてよかったから楽しかった。学生時代が懐かしい。若いときに仲間と過ごした、くだらなくてどうでもいい時間が忘れられない。

 

歳を重ねるにつれて世界が窮屈になっていく。

笑えてくるほどにただ平凡に繰り返される毎日。

今日も昨日と同じ通勤電車のなかで揺られる。

 

 

自分の人生のピークはあのときだったのか。

あのときの自分が一番輝いていたのかな。

 

 

そんな思いを心のどこかにもっているあなたに、いや、ほとんどの人間がきっともっているんじゃないかなと勝手に推測する、聴いてほしい作品です。

 

ちょっと大げさ過ぎると思ったかもしれませんが、そんなことだって感じることのできるエネルギーを秘めた曲だと思います。ぜひ、MVも一緒にご覧ください。まずはMVを観ないで音を楽しんで一回聴いてから、次にMVを観るのもまた一興。

 

 

tofubeats - REFLECTION feat.中村佳穂


www.youtube.com

 

4年ぶり5作目となるtofubeats氏の最新アルバムから、去年の紅白出場でも話題となった中村佳穂を客演に迎えた表題曲が先行公開された。

 

まずこのコラボ自体が贅沢で嬉しい。tofubeatsの上で歌う中村佳穂の歌声を聴ける日がくるなんて。

 

この系統のビートはドラムンベースと言うらしい。こういうビートの曲は聴いたことあったけど名前は初めて聞いた。

 

MVを見始めて最初の疑問。「え?トーフビーツってこんな顔だったっけ?」

ちょっと雰囲気違うような……でも……ん??

そんなことを思っていると、まるで穏やかに流れてくる暖かな春風のように心地良く聴こえてくる中村佳穂の歌声に気づけば心を掴まれている。

 

ある日の歩道にて 見上げた空に飛行機

調子に乗ったつもりで歩き出したこの通り

ショーウィンドウの微笑みに返事をしないでもいい

まだ残っている氷 春まではもう少しかな

作詞:tofubeats

 

 

通勤でも通学でもなんでも、毎日通っている道というのがある。

そして、比喩としての道。この道を歩き続けてどれくらい経ったろう。

この道はどこに続いているのか。

 

 

MVでは、なにやら数人の男女がやけに楽しそうにはしゃいでいる。

白いパーカーの背中には”PEAK TIME”の文字。

 

一番の歌詞は韻の踏み方も個人的にかなり好きです。

 

 

このMV、細部まで観察してみるといろんなところにこだわりが見られます。

例えば、tofubeatsがプレイしているゲームのタイトルが「grand theftofu kobe」。

あと、これは私自身まったく知らないのですが、写真の横に並んでいる本の「河合 佑亮 With T 音楽対談」というのは小室哲哉の対談本のパロディらしいです。知っている人いますか?有名なのかな。ちなみにtofubeatsの本名は河合佑亮さんです。

 

 

 

自分のための遊びで 誰のこと弄んでる

自分のこと悩ませてることで人を悩ませる

作詞:tofubeats

 

ハッとさせられた。

2番の歌詞にもこんなパンチラインがそっと置かれている。私はこの言葉をここ何日間か反芻してます。

 

 

赤信号が頭おかしくなり、すれ違った白いパーカーの車に導かれるようにして後を追っていくtofubeats氏。

到着した森の中で錯乱する場面でちょうど曲の間奏部分に入るわけだが、この部分の表現には只々圧倒される。

 

手招きしながら追いかけてくる白いパーカーの集団から逃げ切った先で、眩い光と共に”もうひとりのtofubeats”が現れる。

 

 

溺れそうになるほど押し寄せる未来

すれ違いばかりだってまた会いたい気分

憂鬱な朝でも差し込む光

再び歩き出す よそ見させないほど

作詞:tofubeats

 

最後の4行の歌詞は、前向きな力に満ち溢れるように表現されている。

楽曲としてもMVのストーリーとしても、この部分をどのように解釈するかは自由度が高く、人によってかなり違ってくるのではないかと思う。

私は、明日からまた一日ずつ生きていくうえで、この歌詞から大きなヒントをもらえた気がした。

 

曲のアウトロに入ると同時に、目が覚めたtofubeatsが再び何気ない日常生活に戻っていく場面が描かれる。

一見すると今までと何も変わっていないように見えるかもしれないが、部屋に飾ってある写真と、曲が終わる直前の一小節に微かだが、確実な変化が描かれている。

 

 

 

考えさせられるtofubeats氏本人のコメント

(前略)この曲は2020年夏の緊急事態宣言の最中、東京駅から日比谷に向かって歩いている時にアイデアがまとまった曲です。人気が少なくなった遊歩道を歩きながらいろんなできなくなったことに思いを巡らせていたのですが、ふとまだ自分には歩きながら音楽を聴く自由があるなと思い直したことがきっかけになりました。(後略)ーtofubeats

引用:『tofubeatsが中村佳穂ら迎えたニューアルバム完成、初書籍「tofubeatsの難聴日記(仮)」発売も決定(コメントあり)』ー音楽ナタリー

 

 

 

 

tofubeatsと中村佳穂

↓中村佳穂氏による5年前のツイート

 

 2人の出会いは5年前に遡る。

圧倒的なセンスを持ちながらも、現在と比べてまだ知名度は低かった中村佳穂が無料楽曲投稿サイトsound cloud にアップしていたtofubeatsのカバーを、tofubeats本人が発見したことで交流が始まる。

2017年にリリースされたtofubeats氏の3rd album 「FANTASY CLUB」には、コーラスとして ”Kaho Nakamura” が3曲参加している。

 

そのうちの一つが、フリー素材をループさせただけかのような奇抜なMVが新鮮な「WHAT YOU GOT」


www.youtube.com

 

後半になるにつれて少しづつ中村佳穂氏のコーラスが表出してくる構成になっている。

 

5:08~のところなんかはわかりやすい。

 

実は私もこの曲がリリースされた時に結構ハマって聴いていたのだが、そのときは中村佳穂のことは知らず、中村佳穂というシンガーソングライターを認識したあともこの曲のコーラスが中村佳穂だったとは知る由もなかった。

今回YouTubeのコメント欄でこのことを初めて知り、実は私は知らないうちに5年前から中村佳穂の声を聴いていたのかと驚いた。

 

 

今回発表された楽曲『REFLECTION』では、かつて "Kaho Nakamura"として小さくクレジットされていた彼女が feat.中村佳穂としてタイトルの横に大きく表記されている。

 

 

 

今年の春は、tofubeatsと中村佳穂が告げてくれたように感じた。

 

 

 

 

 

 

最後までご覧いただきありがとうございました!

達成したあとのお尻、前から拭くか?後ろから拭くか?

 

 

こんにちは、謙虚な天狗の皐月です。食事中の方は閲覧を控えることを強くお勧めします。

 

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世の中には2種類の人間がいる。用を足した後、紙でお尻を拭くときに前から拭く人と後ろから拭く人だ。

 

この言葉を聞いて、え?前から拭く人なんているの!?と思ったそこのあなた。

あなただって向こうの人から、後ろから拭く人なんているの!?と思われてるんですよ。自覚してください。

 

 

 

 

急速な通信手段の発達によって私たちは日々情報の洪水に流され続け、いつの間にやら我を忘れています。

ここ数年に至っては他人との会話の間にさえ、人と人とを分断する「ひときれの」布をはさまなければならないという始末。

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彼女の声を聞いたのは

 

 

 

彼女の声を聞いた人は誰もいなかった。より正確に言えば、彼女の声を覚えていた人は誰もいなかった。

 

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私が彼女(Aさん)に初めて会ったのは3歳のときで、近所の幼稚園の同級生だった。といってもその当時の記憶などほとんどなくなってしまっているので第一印象とかは覚えていない。

ただし幼稚園で日を重ねていくごとに、Aさんが周りの友達と比べて違うところがあることに気づいていった。彼女はまったく喋らなかった。幼稚園児というのは基本的に元気いっぱいでうるさくて好奇心旺盛だけれど、人見知りでおとなしい子だっている。でもそんな静かな子供だってこっちから話しかければ、ぼそぼそした声でも返事するだろうし、どうしても話さなきゃいけないときは緊張しながらも話すだろう。

 

でもAさんは一言も言葉を発さなかった。基本的にコミュニケーションは首を縦に振るか横に振るか。誇張なしで本当にこれだけだった。記憶は朧気だが、このころから感情もあまり表に出していなかったと思う。当然幼稚園では「喋らない子」として園児やその保護者たちから奇異な目で見られた。私もそのような目で見ていた。

 

小学生になってもAさんが口を開くことはなかった。というよりむしろ以前より表情が

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水流のロックって知ってますか?


www.youtube.com

 

日食なつこー「水流のロック」

 

知っている人が多いかもしれないけど改めて紹介したい。いつも何度でも紹介したい。

 

高校2年のときに、友達から紹介されてこの曲を知った。いや、厳密に言うと友達ではなく顔と名前しか知らない同級生。

 

彼は学年に7人しかいない貴重な軽音楽部のメンバーであり、スリーピースバンドを組んでドラムを叩いていた。優しそうだったから、友達になって音楽について喋ったりしたいなとは思っていたけれど同じクラスにもならなかったし、会うこともなくて結局一言も話さずに卒業した。なんとか友達づてに辿ってったら話せたかもしれなかったけどそうやって会ったとしてもすぐ話すことがなくなってしまいそうだし、第一そんな積極性とコミュ力は生憎持ち合わせていなかった。不甲斐無い。

 

じゃあいったいどこで彼からこの曲を紹介してもらったのかと疑問に思われるかもしれない。

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