謙虚な天狗が送る毎日

ようこそ、「謙虚な天狗が送る毎日」へ。暇つぶしに見たくなるブログを目標に、ちびちび投稿します。

裏キングオブコント決勝

とりあえず時間のある時に観るかもしれないと思って昨日のキングオブコントは録画してあるのだが、いつ観ることになるかな。

優勝者のネタバレはおそらくどんな風に生活していても不可避なので、もうTwitterで見てしまった。コント自体を観ていないので何の感情も湧かない。おめでとうございますという気持ちだけ。

 

別にコント鑑賞が趣味ってわけではないけど最近YouTubeで見て面白かったコントを紹介したいと思う。

名付けて「裏キングオブコント」。

本来、出場者は2人以上と規定があるのだが、裏キングオブコントではピン芸人も出場可能。

参加者は3組、優勝はあなたが決めてください。

 

「この記事を書く時間に本家キングオブコント少しは観れるじゃん」とは私も思った。でもそこは譲れないものがある。

 

岡野陽一『教育』


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本当に居そうなんだよね、こういう雰囲気の人って。コント中ももはや「演じてる」ということを忘れてしまうほどの臨場感がある。

 

 

TOKU『ペーパーブレスアーティスト』


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初見のとき文字通り腹筋崩壊しかけて危なかった。

わざわざ手拍子させといて「勇気もらいました」的な感じだけで終わるのもクセになる。

 

真空ジェシカ『美容院』


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自分の理解力が足りてなくて何秒間か「??」となってしまった。

10分とそこそこの尺があるが、このコントをやるためには最低限必要な時間のように思える。真空ジェシカらしい斬新で前衛的なお笑いだった。

 

 

笑うことによって身体があったまる。よってみなさんの風邪予防になることを期待して裏キングオブコント開催の祝辞とさせていただきます。

 

ハロー金木犀、ゴキちゃんグッバイ

清々しい秋晴れ……



ここ一週間くらい、絶えず金木犀の甘い香りを感じる。窓を開けた瞬間、電車を降りたホームで。

遂に今年も残りわずかなのか。秋のもの悲しさは嫌いじゃないけれど、こうも金木犀の香りを過剰摂取すると本当に寂しくなってくるのでもうやめてほしい。

今年は例年より香りが強い気がする。たしか去年は秋なかった覚えがあるし。

 

そんな秋のはじまり。あたりまえだが夏は終わる。

そして、夏の終わりに人間社会からそそくさと退場する奴らがいる。

例の”G”というやつだ。

 

いや、Gと呼ぶのはやめよう。勇ましいハリーポッターが”例のあの人”をヴォルデモートと口に出していたように。

 

私たちも勇気を出そう。ゴキちゃんと呼ぼう。

 

なぜゴキちゃんの話題を出したのか。実は、彼らに関する少し興味深い考察をあなたにシェアしたいと思ったからだ。

心配しないで、素人の私の考察ではない。

 

中学生くらいのときに国語の勉強をしていたら、とある文章に書かれていた、おそらく何かの学者さんが考えたものだ。詳しいことは忘れてしまったが、今でもおおすじは覚えているほど印象深かった。

 

それでは紹介しよう。

 

 

ゴキちゃんがキモい理由

ゴキちゃんがなぜキモいのかに関する仮説である。

 

結論から言ってしまえば、ゴキちゃんがキモいのは「”人工的空間”に”自然的物体”があるから」と説明できる。

 

人間が繁栄したことで、地球は2つの空間に分解された。

”自然的空間”と”人工的空間”である。これは、「自然」と「街」と言い換えることもできる。

自然的空間とは、森林や山、河川など人間がほとんど手を加えないまま原形をとどめている場所であり、人工的空間とは直線で設計された都市などを思い浮かべるとイメージしやすい。あなたがいま居る場所もおそらく人工的空間だろう。

 

要するに、人工的なもので構成された空間は人工的空間と呼べ、それ以外は自然的空間と言える。

 

例えば山奥にポツンと一軒家があったとしても、その家の中は人工的空間になる。

 

人間はこうして自然的空間と人工的空間を分けることで外敵から身を守り、安心感を獲得してきた。

街の中はいつでも安心だ。人間が作ったものの中で生活していると、トラやクマなどに襲われることもないし、雨風もしのぐことができる。おそろしい自然を制圧した無敵感が味わえるのだ。

 

だからこそ、”人工的空間”に”自然的物体”が突如として出現したとき、強烈な違和感に襲われる。

ゴキちゃんのキモさの正体は、”違和感”である。

本来そこにあってはならないものがある恐怖。

 

落ち葉の上にゴキちゃんがいても何もおかしくはない。コンクリートやフローリングの上にいるからキモいのだ。

月明かりに照らされながらうごめいていても何も変じゃない。LEDに照らされながら駆け回るから不気味なのだ。

 

でも俺は森の中でゴキちゃんを見つけてもキモいよ!と思われる方もいるかもしれない。

だが、おそらくそれは彼らが人間社会であまりにも嫌悪のマスコットとして名を馳せすぎてしまったからだろう。理論上は森の中で彼らを見つけてもキモくないはずである。

 

都市伝説か本当なのかわからないが、道産子はゴキちゃんに嫌悪感を示さないというのを聞いたことがある。仮にそれが本当だとしても、東京に住んで家の中で彼らと遭遇したら絶対に嫌いになる、と思う。

この現象はゴキちゃん自体がキモいのではなく、違和感がキモいということの証明になりそうだ。

 

逆のパターンを考えてみてもわかりやすいかもしれない。”自然的空間”のなかに”人工的物体”があるパターンだ。

 

”自然的空間”に”人工的物体”

これが、紛れもなくパラレルワールドのゴキちゃんである。

 

もう少し怖さを助長できる素材があれば良かったのだが……。

森の中を歩いていて、ふと軍手とか古いテレビなんかを見つけるとドキッとする。それは、本来そこにあるはずではないものがあるという違和感からくるものだと推測される。

 

これらの違和感は、人工的空間と自然的空間のギャップが広がれば広がるほど増幅されるだろう。

例えば人工的空間といっても田舎の小さな農村と東京のビル街ではレベルが違ってくる。

どっちで遭遇するゴキちゃんが怖いかといったらおそらく後者だ。

 

違和感の応用~映像作品編~

この違和感を効果的に取り入れている例として、カップヌードルのCMでも有名になったあのミュージックビデオがある。

 


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Jamiroquai-Virtual Insanity

 

謎に4K版のMVが公開されてたので、0:46くらいから現れる虫ちゃんも鮮やかによみがえります。

ちなみにこの虫はゴキちゃんではなくダイオウグソクムシちゃんらしい。もっと嫌じゃん。

華麗なJKも思わず身じろぎ。

 

3:10くらいでソファーから流血するのもびっくりする。

人工的空間の極致ともいえる近未来っぽい部屋に、自然的物体の虫や血液があることでよりグロテスクになっていると思う。

 

違和感の応用(反例?)~観葉植物編~

心地よい”違和感”


自然的空間と人工的空間のギャップで違和感が生じるが、その違和感は必ずしも悪いものでもないらしい。

例えば、自然的物体の最たるものである観葉植物を部屋に置いても気持ち悪くならない。むしろ、リラックス効果が期待できそうだ。科学的にどうなのかわからないけれど。

 

ただ、観葉植物にも違和感を感じるはずのにキモくないのはなぜなのか。

今まで、「違和感=キモい、怖い」という前提で話を進めてきたが、ここにきて本当にそうなのか疑問が浮かんでしまう。

 

だから、観葉植物の話を出そうか迷った。たしか私が中学の頃に読んだ原文には観葉植物について言及されていなかったので、私はそこに疑問をもってしまった。

 

「違和感=心地良い」も成り立つとするならば、インテリアとしてゴキちゃんを飼うという選択肢がでてきてもおかしくない。

だが、そんなことはない。

今回紹介した仮説は間違っていたのだろうか……?

 

 

ともかく今年の夏はゴキちゃんが家に出なかったので最高だった。

流石にもういないよね……。

 

「ゴキちゃんグッバイ」という名前のホウ酸団子製品があるらしい。知らなかった。

 

w.o.d. ロック復権のカギを握るネオ・グランジ



 

全人類が注目すべきネオ・グランジ・バンド w.o.d.(ダブリュー・オー・ディー)が、先日9/21に4thアルバム『感情』をリリースしました。

 

 

 

 

パソコンを通さずアナログテープで一発録り、声も楽器も編集なしという徹底ぶりで、迫力の演奏が際立ちます。

w.o.d.らしいパンチの効いたスリル満点の演奏はもちろん、Vo.サイトウの歌唱とソングライティングを活かした優しく包み込むような楽曲など色々な要素が詰め込まれた、まさに『感情』というタイトルにふさわしいアルバムだと思います。

 

 

イカしてるバンドです。絶対かっこいいです。

 

 

 

 

イカロス


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音源でも迫力が十分伝わってくるw.o.d.ですが、ライブでは更に化けると有名。

そもそも前提として三人の佇まいもズルいんですよね。

 

 

 

モーニング・グローリー


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この曲は3rdアルバム『LIFE IS TOO LONG』に収録されている曲なのですが、おすすめなので紹介します。

イントロのギターと、そこに異なるリズムで乗ってくるベース……。

ギターソロも曲の荒々しさを加速させている感じがして好きです。

 

バニラ・スカイ


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バキバキに尖った音楽性が代名詞のw.o.dですが、一方で平成の王道邦ロックを思わせるような楽曲も定評です。w.o.d. のつくるバラード調の曲ってコード進行がまっすぐに気持ち良いものが多いんですよね。

 

サイトウさん(Vo./Gt.)自身は、”あざとい”プロモーションを伴うエンターテインメント然とした音楽もなんだかんだで好き、というようなことをおっしゃっていて、この感覚は私も共感しました。魅せ方って適当にすると伝わるものも伝わらなくなっちゃいますし。

 

また、人々に寄り添うような等身大の音楽へのリスペクトについても語っています。

「生きてると心が疲弊する日もあるじゃないですか。俺、BUMP OF CHICKENが大好きなんですけど、バンプの好きな曲は優しい曲が多くて。さっき言ったような普通や安心への憧れもあるし、俺がBUMP OF CHICKEN側に回れるようになったらいいなという気持ちは、バンドやりながらずっとあって。

引用元:次世代グランジスター、w.o.d.の等身大 セカンドフルアルバム『1994』完成! - インタビュー&レポート | ぴあ関西版WEB

 

以前は、自分がどうすればバンドとしてカッコ良く見えるかだけに意識を向けすぎていたというサイトウさん。

もちろんロックバンドとしてそれは活動の根幹とも言えますが、あくまで素直にやる中でどう見えるようにすればいいかを考えないと嘘をついているのと同じことだと感じたという。

 

 

グランジへのこだわりはおそらく日本のバンドの中でも特に強いと思いますが、その枠に囚われすぎることなく、あくまで根本はやりたい音楽をやるだけというシンプルな姿勢を感じます。その姿勢がかっこいいんですよね。

 

さいごに

素晴らしいロックサウンド

こんな音がフェスやテレビみたいな

音楽シーンのでかいところで鳴ってくれたら最高。

―亀本寛貴(GLIM SPANKY)

 

まさにこれなんです!

w.o.d.を聴かなきゃいけない人の多分まだ0.1%くらいにしか知られてないと思うんですよ。こんなにかっこいいのに。

もっと多くの人に届いてほしいですね。

 

 

 

 

 

w.o.d. について書いた他の記事↓

chaplin0549.hatenablog.com

 

 

【児童文学】『黒ねこサンゴロウ』はじめて味わった旅への憧憬と哀愁

 

あたたかい静寂に包まれたとある小学校の図書室。その出入り口から一番遠い、すみっこの本棚に僕はこの本を見つけた。

 

だいぶ色褪せているようだ。背表紙は茶色と白の中間みたいな色をしているが、おそらく元々はこんな色じゃなかったということはわかる。

 

5冊並べて置いてあるので、誰も借りてないとすれば5話完結のシリーズものだろうか。個人的にはちょうど良い長さだ。

 

第一巻『旅のはじまり』を手に取ってみる。

表紙には、人間のように直立する物憂げな黒ねこが一人、いや”一匹”だろうか、味わい深いタッチで描かれていた。

あまり親しんだことのない類のイラストだったのもあり、興味を惹かれた。

 

僕はそのままカウンターまで本を持っていき、六年生くらいと思われる図書委員のお姉さんに

「これ、かります。〇年〇組〇番の○○です。」

と定型文をボソッと呟いてバーコードを読み込んでもらった。

 

 

家に帰ってからリビングのソファにもたれかかり、丁寧に使い込んでいるダークグリーンのランドセルから『黒ねこサンゴロウ』を取り出す。

 


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「しつれい、ここ、あいてるかい」

頭の上で、すこししゃがれた声がした。

「はい、あいてます」

返事をしながら、ぼくは、ふりむいた。そして、おどろいた。だって、座席のよこにたっていたのは、ねこだったんだから。

『旅のはじまり』より

 

あっという間に黒ねこサンゴロウの世界に惹きこまれていた。

 

長期出張に出かけている父に会いに行くために一人旅をはじめたケンという少年が特急列車に乗っていると、フルヤ・サンゴロウと名乗る黒ねこに出会う。

 

ケンがサンゴロウの旅の目的について聞くと、彼は声を低くしてこう言った。

「宝探しだ」

サンゴロウの手にあったのは宝の場所が書いてある古い地図。最初はいぶかしげだったケンも少しずつ興味を惹かれていく。それを見たサンゴロウはひとこと。

「いっしょに、くるかい。つれてってやってもいいぜ」

 

こんなセリフを言われて行かないわけにはいかない。

 

ふたりが大冒険の末に見つけた宝。その宝をもとに、サンゴロウはずっと憧れていた広い海へと旅をはじめることになる……。

 

 

『黒ねこサンゴロウシリーズ』竹下文子:作 鈴木まもる:絵

引用元:クールでかっこいい! 読者の心をつかんで離さない「黒ねこサンゴロウ」シリーズ | Kaisei web | 偕成社のウェブマガジン

 

1冊で様々な感情が味わえる

冒頭でも書いた通り、私がこの黒ねこサンゴロウシリーズを読み始めたときは5話完結だと思っていました。

ただ、いつ気づいたかは覚えていないのですが実は10話完結というなかなかの長編だったのです。

小学校の図書室には5巻までしか置いてなくて、結局地元の市立図書館で残り5冊を借りた、というのを覚えています。10巻というと少し長いように感じるかもしれませんが、退屈することなくスラスラと読めた印象があります。

 

私は読めなかったのですが「ドルフィン・エクスプレスシリーズ」という黒ねこサンゴロウシリーズの姉妹編も5巻あるらしいです。

 

黒ねこサンゴロウシリーズの軸となるテーマは、”旅”です。

サンゴロウは、失ってしまった記憶を思い出すために船に乗って大海原に乗り出します。

 

その先々で激しい戦乱に巻き込まれたかと思えば、孤島で慎ましやかに過ごす人々の生活に寄り添ってみたり、と壮大かつ繊細な旅路を進んでいくことになります。

この過程で、小さな子供にとってはなかなか馴染みがないだろう旅への憧憬や、ぼんやりとした物寂しさみたいな感情を感じることができるのが本書の魅力のひとつです。

 

小学生でも確かに”冒険”とか”探検”への憧れというものは強いかもしれませんが、黒ねこサンゴロウのもつ雰囲気はそれとはちょっと違います。冒険とか探検ってどちらかと言えばワクワクドキドキが主体で、おそらく哀愁とか退廃的な雰囲気については描かれることが少ないじゃないですか。

 

じゃあ黒ねこサンゴロウは何かというと、”旅”です。沢木耕太郎深夜特急のグルーヴ。放浪系ジャーニーなのです。

 

黒ねこサンゴロウは「小学生向け深夜特急」とでも言えましょうか。生き方の指針になってくれるかもしれません。

 

小学3~4年くらいからが推奨とのことです。

子供たちににぜひおすすめしてみてください!

 

 

 

 

以上、ちょっぴり気が早いかもですが読書の秋ということで思い出の一冊を紹介しました。

 

Thank you for reading!!

 

 

夏の終わりに聴きたい曲 3選


こんにちは、謙虚な天狗の皐月です。東京の夜はここ数日で急に涼しくなってきました。なんだか例年はもうちょっと暑さが続いていたような気がしたのであっけない感じです。

 

私が一番好きな季節は秋です。晩夏の風情をせっかくみんなで楽しんでいるときにそんなこと言うなよって感じですけど(笑)

もちろん夏の終わりも好きなんですが、10月の終わりぐらいになって木々は葉っぱを落としたりなんかしちゃって、日本中が少しずつ冬の寂しさに包まれていくあの雰囲気が好きなんですよね。私はつまりSかMかで言えばMです。

 

 

HIGH WAY BEACH / Age Factory


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切なくも重厚なサウンドに、清水エイスケさんの泥くさいハスキーボイスが染み込んで、ここに本当のエモーショナルロックが出来上がりました。

二度と戻れないあの頃に思いを馳せたくなる今の季節に沁みます。

 

HIGH WAY BEACH 幻の海

いつか君の思い通り

HIGH WAY BEACH あと少し

短い夢のようで夢じゃない

作詞:清水エイスケ

 

ちなみに曲名の”HIGH WAY BEACH”がどういう意味なのか曲を聴いてもイマイチはっきりと分からず、なんとなくで情景を思い浮かべていたのですが、昨日とある記事に由来が書かれているのを発見しました。

 

この楽曲は、Age Factory清水エイスケがARSKNのRY0N4の家で作業をしていた時に、外から聞こえてくる高速道路の音が波の音に聞こえたことから歌詞が書かれた。

引用:Age Factory若者にしか見えない幻の海を歌う「HIGH WAY BEACH」本日配信スタートMUSIC VIDEOを公開! | UK.PROJECT

 

なるほどそのような経緯からだったのか。インスピレーションの種というのは本当にそこら中にあって、それをいかにして見つけられるかなんだなぁというのを痛感します。

 

大麻とかドラッグで世界のすばらしさとかに気づくのは、何も新しいことを発見したわけではなくて、シラフでもアンテナを張ってさえいれば簡単に見つけられることなんだ、という話を聞いたことがあります。ドラッグ経験者が言ってました。

 

もちろん幻覚とかはまた別の話だし、薬の力を借りてでも想像力の限界を追い求める芸術至上主義者のアーティストとかが使用するのには意味があると思います。ロックの歴史を築き上げてきた偉大な先駆者も大半が試していたと思うし。

 

ただ、幸せになりたいだけの私みたいな一般人には要らない。音楽があればいいと思う。

 

Summer Soul / cero


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降り出したのは天気雨

傘を差さずに

濡れたまま歩く人たち

やがてすぐ 雨はどこかへ消えて

見たことない夕暮れに

作詞:荒内佑

 

HIGH WAY BEACH が高速道路ならこっちは確実に一般。そして舞台は東京でしょう。

歌詞にもMVにも出てくる「大学通り」は国立駅前から伸びている道ですね。

 

私は地元が国立と近いんですけど、国立駅前って意外と穏やかで心地良いんですよ。イントロで流れるフルートみたいにね。

駅前もそんなに高層ビルどーんどーんって感じじゃなくてですね。まさにこの曲のような余裕ある大人な雰囲気が漂っているのです。

大学通りという名前の由来となったのは、天下の一橋大学。そして近くに都立なら3本の指に入る国立高校もあります。要するに学園都市なんです。

 

力んでなくて、飄々としていて、それでいてお洒落な出で立ちが好きです。

この曲も、一橋大の学生もまさにその雰囲気。後者に関しては偏見かもしれません。というか一橋大に通ってる友達がそういう雰囲気の人だからそのイメージ付いちゃったのか。いずれにせよ一橋生には憧れちゃうなぁ。

全国のちびっ子たち、大学行きたいなら迷わず一橋大学に行こうね!

 

すごい速さ / andymori


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きっと世界の終わりも

こんな風に味気ない感じなんだろうな

作詞:小山田壮平

 

ベタな選曲をしてしまいました。多分ベタです。この曲はやっぱり夏の終わりに聴きたいんですよ。

逆に、この時期以外に聴くのは少し引け目を感じてしまうので個人的にはあんまり聴きません。その分いま聴きます。

 

アンディモリというバンドがもつ焦燥感みたいなものを文章で書き表そうとすると列挙しなければならない要素が多すぎるのでやめます。(ブロガーとは如何に)

まぁ音楽を聴けば一発で感じられると思うし。アンディモリでしか摂取できないロックのことです。

 

アンディモリが活躍していた2010年前後ってもう今から10年以上も前になるんですね。この頃の日本ってやっぱり今と比べるとまだ”平成感”あったように思います。

 

無印良品が令和だとしたら平成はニトリですね。

どうもこんにちは、分かりにくい例えです。

無印ほど無機質なスタイリッシュになり切れていない、やや配色に遊びを残している感じ。私は好きです。

そして経済とか日本社会への漠然とした不安みたいなものが現実味を帯びてきたのもこの頃な気もしなくもない。さとり世代的な価値観が広がったり。

 

そんなとき、音楽業界にすごい速さで現れたのがアンディモリ、そのように伺っております。

若者はみんなこぞってアンディモリを聴いていたとは聞いていたけれど、2010年に書かれた下の記事を見て改めて当時の人気ぶりを実感できた。

 

rockinon.com

「破竹の勢い」「現在若手でもっとも勢いのあるバンド」と綴られている。

やっぱりすごかったんだ。筆者の方のリアルな虚無感から当時のアンディモリの輝きが伝わってきました。

もしも当時わたしもアンディモリを愛するティーンの一人だったら後藤大樹の脱退を日比谷野音で耳にして空っぽになっていたかもしれない。そんな気がする。

 

 

 

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