VTuber 界では確固たる地位を築き、ここ最近は若い世代を中心にじわじわ認知度を高めているピーナッツくん。
彼の魅力と来歴について、活動初期から追ってきた筆者が可能な限り余すことなくご紹介します!
本記事は、ピーナッツくんについて何も知らない、という方から古参の方まで、誰でも楽しめるような内容に仕上げたつもりなので、少々長いですがぜひ最後までご覧ください。
オシャレになりたい!ピーナッツくん
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ピーナッツくんって何者??
ピーナッツくんは、日本のバーチャルユーチューバー 。(写真右)
滋賀県 甲賀市 を拠点に活動するVTuber である「甲賀流 忍者ぽんぽこ」 (写真左)と共に、「ぽんぽこちゃんねる」 で動画投稿を主とした活動をしている。
ぽんぽこちゃんねる
○話題の『巨大パイの実 』のチョコ全部抜いて「パイのみ」にしてみた
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↑独特の着眼点が魅力の、所謂YouTuberらしい企画動画が主なスタイル
「ぽんぽこちゃんねる」は、チャンネル登録者約38万人を誇る人気YouTube チャンネル。 ライブ配信 形式ではなく、10分程度の動画を毎日投稿 している、いわゆる動画勢 のユーチューバー。初投稿は2018年2月とVTuber としては早く、芸能界で言ったらさんまさんくらいのベテラン。ライブ配信 も月1くらいで不定 期開催しており、同時接続者数は約7,000人ほどに上ることもしばしば。
一番の魅力はなんといってもずっと聞いていたくなるような心地良い空気感のトーク で、ポップな見た目と人間味あふれる雰囲気とのギャップ が多くの人を惹きつけている。
VTuber 黎明期でこそ主流だったが、いま現在第一線で活躍しているVTuber のなかではかなり貴重な存在となっている、どこの企業にも属さない「個人勢」であり、彼らの活動はすべて彼らが企画・運営している。
VTuber にハマっている人でぽんぽこちゃんねるを知らない人はいないと言っても過言ではなく、個人勢の星と呼ばれることも多い。その厚い人望から同業者からの信頼も厚く、様々なVTuber から一目置かれている存在といえる。
ピーナッツくん
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元々は「オシャレになりたいピーナッツくん」というショートアニメの主人公である、落花生をモチーフにした5歳児のキャラク ター。
いわゆる萌え系美少女やイケメンがひしめき合い、声とヴィジュアルが重要なブイチューバー業界では異彩を放つ「二頭身キモカ ワほぼ全裸ダミ声」が特徴。
しかしそのインパク トのある外見に負けず劣らず内面も非常にユニークで、ひとことで表すのはなかなか難しいが、とにかく切れ味抜群のツッコミから前衛的なボケまでなんでもこなす器用な一面を持っている。
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忍者の里として有名な滋賀県 甲賀市 を拠点に活動する、たぬきが化けた姿のVTuber 。
天真爛漫という言葉がぴったりの性格で、天然な言動で度々周囲の空気を凍らせることもよくある。萌え系の可愛さとはまた違った、まさに動物コンテンツ的な可愛らしさで多数のファンを獲得している。イベントなどでは極度に緊張していることも多く、「やらかしエピソード」の数では他の追随を許さない。
相方のピーナッツくんのイキリ芸に対してすかさずツッコミを入れたりするなど、漫才さながらの掛け合いが動画内でも度々見られるが、本人は芸人のように思われることに納得いっていない様子である。
喜怒哀楽の感情表現がとても豊かであり、豪快に高笑いしたと思えば、何か大きなイベントを成し遂げた際などには感極まっている場面も見られる。その何事にもまっすぐな姿勢は、今まで多くの視聴者の胸を熱くさせてきた。
ところで、この二人から構成されているのが「ぽんぽこちゃんねる」なのですが、この二人の関係性には大きな秘密があるんです!
ただでさえ珍しい男女コンビなうえに、動画からもかなり仲が良い様子が伺えると思います。察しの良い方ならもう分かったかもしれません。
そう、何を隠そうピーナッツくんとぽんぽこさんは・・・
実の兄弟
なんです!!
どうりでここまで息ぴったりなわけですね。
つまり私たち視聴者は、滋賀の田舎に住む兄弟のホームビデオを観させられているということなんです!(笑) 最高ですね!
後ほども触れますが、正確に言うとピーナッツくんを生み出し、ピーナッツくんの魂でもあるご主人様 と呼ばれる人物が、ぽんぽこさんの兄であり、そのことから「兄ぽこ」 の愛称で親しまれているんです。
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この「実の兄弟である」という要素がぽんぽこちゃんねるの軸であり、多くのファンを惹きつけてきた魅力のひとつであることは間違いないでしょう。
「兄弟である」ことは、ユーチューバー界においてある意味でとても有利だと言えます。例えば、男女コンビのユーチューバーにおいて必ず付きまとう恋愛杞憂民問題が発生しないという強み、かなり語気の強い罵倒も兄弟なら許される強み、などなど。
視聴者側からし ても、兄弟ゆえR18の話題などが出ないことなどから安心して親子で一緒に動画を楽しむことができます。下ネタが不意打ちで現れることも多めなネット界隈でこれは結構つよいと思います。
ここからは、ピーナッツくんに焦点を絞って魅力を紹介していこうと思います!
魅力あふれる3つの推しポイントをまとめました!
①どんなときも攻め続けるスタンス
自主制作ショートアニメ叩き上げ
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VTuber として活動する前は、シュールな世界観と風刺のきいたジョークが特徴のショートアニメ「オシャレになりたい!ピーナッツくん」 が主な活動場所だったピーナッツくん。
かなり尖った内容のものも多く、ほとんど名指しで人気ユーチューバーを批判したり、自身もVTuber ながら、行き過ぎたスーパーチャットの拝金主義を風刺する回もあるなど、かなり攻めています。
このアニメは実は当時から一部のニッチな層にウケており、カルト的人気を博していました。2017年7月に第一話が投稿されているため、今となってはリアルタイムでこのアニメを見ていた人は古参も古参なのですが、そのなかにはなんとあのヨルシカのコンポーザーでもあるn-bunaさん もいたというのが有名な話です。
ヨルシカのインタビュー記事でn-bunaさんがピーナッツくんのアニメ好きを公言しており、過去にはぽんぽこちゃんねるにてコラボ出演したこともありました。
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ホロライブと共にバーチャルライバー 事務所の最大手であり、100人を超えるバーチャルライバー が所属する”にじさんじ ” を運営していることで有名な「いちから株式会社 (現ANYCOLOR株式会社)」。
芸能界で言うとにじさんじ は吉本興業 、ホロライブは坂道グループのような立ち位置と言えるかもしれません。
個人勢としてアウトロー な活動で人気のあったバ美肉 (バーチャル美少女受肉 )YouTuberであり、ピーナッツくんの古くからの盟友でもあるフェアリス さん。そんな彼女がにじさんじ の仲間入りをした途端にコンプラ を気にしだした時の出来事です。
ピーナッツくんのこのときの歯に衣着せぬ物言いはまさに伝説と言ってもいいでしょう(笑)
この他にも、にじさんじ 関連の話題が出たときやにじさんじ ライバーとコラボした際にはピーナッツくんが反抗的な声色で叫ぶのがひとつのお決まりのようになっている
「にじさんじ じゃねぇか!!」
というセリフも有名です。界隈では流行しすぎて相手側から逆に求められることも多くなるほどに形骸化してしまったセリフですが、元々は個人勢ということに誇りを持つピーナッツくんが企業への熱い反骨精神を表すための言葉でした。
しかし、実際のところピーナッツくんはにじさんじ などの企業勢などとは初期の頃から頻繁に絡んでおり、とても微笑ましい関係を築いています。過去にはにじさんじ に入りた過ぎて、にじさんじ のオーディションを受けていたという噂もあります(笑)
現在のVTuber 業界においては企業勢が圧倒的なシェアを獲得しており、新規の個人勢が人を集めるのはかなり厳しい状態が続いています。VTuber の母数自体はとんでもない数になっており、発掘待ちの才能もたくさんあるのですが、個人勢となるとそのほとんどがいわゆる”底辺VTuber ”とならざるを得ないのが現状です。
そんななか、第一線で活躍するぽんぽこちゃんねる、ピーナッツくんは個人勢の希望となって多くのVTuber から尊敬されているのです。
Vtuber 界でも指折りの一大イベント「ぽんぽこ24」
年に一回開催されるのが、多くのゲストを迎えて24時間連続生配信 をする大型企画「ぽんぽこ24」です。過去には6回開催されており、なんと約3万人 ほどの視聴者を集めます。
個人・企業勢問わず、大人気VTuber からブレイク待ちのVTuber まで多くのゲストが参加します。また、人気YouTuberやゆるキャラ 業界、音楽業界などからもVTuber の垣根を越えてゲストが出演します。
過去にはヨルシカのn-bunaさんや考察系YouTuberのキリンさんなどが出演しており、今年もおませちゃんブラザーズのわるい本田さんや『ウ”ィ”エ”』で有名なバーバパパ さん、レオ・ザ・フットボール さんなどが参加されていました。
Vtuber の魅力を最大限に生かした企画が目白押しで、その規模は人気上昇とともに年々大きくなっています。ブームからカルチャーに進化したVtuber 業界への貢献度は計り知れないものがあり、VTuber の歴史を「ぽんぽこ24」なしに語ることはできません。
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VTuber としてあくまで2次元のなかで活動していたピーナッツくんですが、2019年にはYouTube の収益の一部から約100万円をつぎ込んで着ぐるみの姿となり、あの有名なゆるキャラグランプリ 企業・その他部門で堂々の一位を獲得しています。企業のPRを懸けた大人たちの決してゆるくない熾烈な投票数争いを勝ち抜いた実力はホンモノです。
そしてなんと翌年には相方のぽんぽこさんも優勝しています!
VTuber 界ではベテランの立ち位置まで上り詰めているピーナッツくんですが、決してその現状に満足することなく新たなフィールドに挑戦していく姿はかっこいいですね!
バーチャルYouTuber が現在直面している大きな問題のひとつに、テレビやリアルのイベントになかなか参加できないというのがあると、個人的には思っています。たまに、スクリーンに映し出される形でVTuber がテレビに出演しているのを見たりすることはありませんか?確かにあれがVTuber としてあるべき姿だといえばそうなんですが、それらの問題のせいで活動の幅がかなり狭まってしまっている側面もあると思います。VTuber の文化をより盛り上げてためには悩ましい問題です。
しかし、そんなときにピーナッツくんやぽんぽこさんはゆるキャラ の姿で出演できるので、フィールドを選ばずに活動できるという強みがあります。
②プロのアーティストとしても活躍
元々ヘビーなヒップホップ好きとして知られており、「レオブタとヤギハイ」名義で楽曲製作に取り組んでいた彼ですが、VTuber としてのくくりに収まりきらない世界観とセンスが各方面から高い評価を得ており、ピーナッツくん名義でも過去に3枚のアルバムをリリースするなど精力的に活動しています。
これらの楽曲が、ガチ です。
もはやVtuber 界全体を巻き込む恒例行事となった、にじさんじ 所属のバーチャルライバー 、剣持刀也とのコラボ企画である「刀ピークリスマス」。
そのたびにピーナッツくんがプレゼントする刀ピークリスマスのテーマソングは、どの年もクセがある楽曲なこともあり、毎年のように一大ムーブメントを巻き起こします。
刀ピークリスマスのテーマソング2022
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遊び心たっぷりの言葉選びと毎年のように加速する気持ち悪さが、あなたの心を掴んで離しません。
脳内でヘビロテ間違いなし。
Unreal Life feat. 市松寿ゞ謡
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楽曲製作をするうえでピーナッツくんとコミュニケーションを重ね、多くのビートを提供して彼の相方のような存在となりつつあるのが、ロックバンド Age Factory の西口直人としても活動しているnerdwitchkomugichan です。唯一無二のオーラを放つホラー系Vtuber の市松寿ゞ謡 を客演に迎えた同楽曲は、ビート、ラップ、構成、すべてにおいてその本気度が桁違いで、ピーナッツくんというコンテンツが新たなフェーズに突入したんだということを我々に感じさせてくれました。
実際に各方面でピーナッツくんの音楽活動は話題になっており、ジャイアン の声優で大のヒップホップ好きである木村昴 さんや、YouTube では鋭い考察が人気のご意見番 、みのミュージック さんをはじめとする多くの有識者 もピーナッツくんの音楽を絶賛しています。
風呂フェッショナル feat.Yaca
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大のサウナ好き(ホントに5歳児?)としても知られるピーナッツくんの風呂への愛がしたためられた楽曲。客演として参加するYaca さんも音楽方面に特化したVTuber のひとりで、ピーナッツくんのほとんどの楽曲のミックスも担当されています。
そして二人のラップもさることながらその高いクオリティに驚かされるのがMVの3Dアニメーション。ピクサー 顔負けのこの映像も、アニメーション関連の高い技術をもつVTuber の人造人間ジンゾウ さんという方の協力で製作されています。
企業でも一つのMVでここまでのクオリティー を出すことはなかなか難しいと思います。ここまで多くの才能ある方々に、協力したいと思わせることができるピーナッツくんの哲学、カリスマ性も目を見張るものがあります。
2022年5月21~22日には、幕張メッセ で初開催された日本最大級のヒップホップフェスティバル『POP YOURS』に大抜擢され、PUNPEE 、Awich、BAD HOP、Tohjiら日本ヒップホップのフロントラインで活躍する豪華メンバーと共にピーナッツくんも出演しました。ここからも彼のやっている音楽がいかに評価されているかがわかると思います。
New!! →待望の3rdアルバム「Walk Through the Stars」が2022年6月1日にリリースされました!リリースに伴うワンマンツアーも東京、大阪、バーチャルで行われ、大盛況でした!
『Walk Through the Stars』 より、アップテンポなドライブ感が爽快な、アがれる一曲をどうぞ。
PetbottleRocket
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③「ピーナッツくん」に懸けたひとりのクリエイター”兄ぽこ”
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数少ない、”中の人”も人気のVTuber
比較的自由な雰囲気のあるVTuber 界でも、魂とも呼ばれるいわゆる“中の人“について大っぴらに言及することに関してはタブーというか、基本的にはマナー違反とされています。
しかし、なかには”中の人”の存在を事実上公表し、それも含めて楽しんでほしいといったようなスタンスをとっているVTuber も稀に存在します。
そのうちの一人がピーナッツくんです。
(以下、兄ぽこ - ぽんぽこ・ピーナッツくん非公式Wiki を参考にさせていただきました。)
ピーナッツくんの創造主にして演者でもある、プロデューサー的立ち位置にいるのが、ぽんぽこの兄、通称”兄ぽこ” と呼ばれる人物。
兄ぽこの存在は、ピーナッツくんを知っている人であればおそらく知っているどころか、ピーナッツくんに引けをとらないほどの隠れ人気を博しています。
普通にぽんぽこちゃんねるの動画を観ているだけでは目にする機会はそれほど多くないのですが、ピーナッツくんの声質とは明らかに異なる成人男性の笑い声などがごくたまにピーナッツくんを演じきれずに「漏れ出て」しまうことがあり、そのときによく注目されます。
また、それ以外にも正式に「兄ぽこ」としてクリエイター同士の対談企画に参加したりインタビューを受けることもあります。
兄ぽこさんが現在、ピーナッツくんのVTuber 活動を支えることになった経緯は、次のようになります。
元々兄ぽこさんはサラリーマンとして働く傍ら、2017年6月 頃にYouTube 、Instagram 等で、自主制作ショートアニメ『オシャレになりたい!ピーナッツくん』を始動させます。
週に2日更新のペースで更新されていたアニメですが、2017年末の生放送にて頻度を週に1回と変更すると発表し、その分新しいプロジェクトを始めようと思うので何か見たいコンテンツはあるかと視聴者に問いかけます。
視聴者からはゲーム実況やアニメ制作の裏側を取り上げる動画などの案が出たが、最終的には当時その人気に火がついたばかりだったバーチャルYouTuber 市場へ参入していくことになりました。
このときの兄ぽこさんの”ある選択” が、以後のVTuber 活動の成功におけるひとつのターニングポイントとなります。
その選択というのが、実の妹をご当地バーチャルYouTuber 「甲賀流 忍者ぽんぽこ」としてデビューさせた ことです。
初期のぽんぽこと現在のぽんぽこを比較してみた
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当時の状況をぽんぽこさんは次のように語っています。
ーぽんぽこさんがVTuber デビューしたきっかけは?
もともと私の兄が「オシャレになりたい!ピーナッツくん」というチャンネルを持っていたんです。
ある日兄が「YouTube の配信は女の子がやったほうがウケがいいから、お前もデビューしよう」と誘ってきて。それで私もチャンネルを持つことになったんですけど、私はあんまり人前に出るのが得意じゃないので、最初のころは生配信でしゃべるのが嫌で仕方なかったのです。
ーそうだったんですか?現在は配信や動画投稿をほぼ毎日チャンネルを更新されているので、信じられません。
そうだったんです。VTuber デビューしてから、すっかり変わり果ててしまいました(笑)。
引用: 「ゆるキャラグランプリ2020」のグランプリにも輝いたVtuber・甲賀流忍者ぽんぽこの夢「自分だけの花火を打ち上げたい」!【インタビュー】 | 超!アニメディア
まだまだ男性VTuber も少なく、人気を得るためには「カワイイ」がある意味で必須条件だった当時の状況を考えても、インパク トある外見のピーナッツくんがVTuber として単体で活動していくのは可能かもしれないが非効率なことは明らかでした。(ピーナッツくんも見慣れるとかわいいんですけどね笑)
そこで、特にやりたいことが決まっていなかった妹を誘ってVTuber 市場へ乗り出し、その活動をサポートする形でピーナッツくんのVTuber としての活動もスタートしたのです。
ただ闇雲にセンスだけで勝負するのではなく、状況を観察して柔軟な選択をする兄ぽこさんの聡明なところは、ピーナッツくんにも共通していますよね。
また、VTuber の主流派の活動である生配信よりも自分たちのスタイルにあった「動画制作」を主軸に活動していくという選択も、後々成功を収めた大きな要因の一つだと思います。 ちなみに現在では、動画編集はほぼすべてぽんぽこさんが担当しており、ピーナッツくんはサムネイルをデザインしています。
ストイックな活動が実を結んでVTuber 活動が軌道に乗ってきたことで2019年1月には兄ぽこが勤めていた会社を退職したことが発表され、その後はプロ として活動に専念していくことになり、現在に至ります。
通常、ほとんどのVTuber はVTuber としていきなり誕生し、活動し始めるため”中の人”の存在というのは過度に言及されない限り完全に影の部分になるのですが、ピーナッツくんの場合はもともと制作者や演者という存在が不可欠なショートアニメ出身であったため、兄ぽこの存在がごく自然にピーナッツくんの黒子であるという認識が視聴者に浸透したという流れになりました。
このように自然と中の人が受け入れられる例はVTuber としては極めて珍しく、似た境遇に漫画家の佃煮のりお さんが運営しているVTuber の「犬山たまき」が挙がるくらいで、これに関してはかなり特殊な立ち位置と言えると思います。
「エヴァ に勝ちたい」発言に見えるたしかな情熱
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24時間生放送の「ぽんぽこ24」内での会話なので、満身創痍だったなかでの発言であることを考慮したとしても、この「エヴァンゲリオン に勝ちたい」 という発言は多少なりともは兄ぽこさんの本心から生まれたものではないかと思います。
彼の、バーチャルYouTuber 及びピーナッツくんというコンテンツへの期待と情熱 が感じられる一節です。
ピーナッツくんの1stアルバム「False Memory Syndrome」 収録の楽曲「ピーナッツくんのおまじない」 には、兄ぽことしてラップしていると思わしきバースが存在します。このリリックからも、兄ぽこさんが、ある意味で彼の最高傑作と言っていいピーナッツくんというキャラク ターへ特別な想いをもっていることが分かります。
間違いなく君がピーナッツくんだ
僕を救ってくれたmy hero
楽しいことの中にある不安も
思い出せばいい キバつい黄色
作詞:ピーナッツくん
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↑兄ぽこのバースと思われる部分は2:12あたりから
まとめ
以上、ピーナッツくんの魅力について紹介してきました。
ユニークな見た目とアイデア を武器にそのセンスを磨き続け、相方のぽんぽこと共にVTuber 界の第一線で活躍してきたピーナッツくん。
それだけでなく、ゆるキャラグランプリ 優勝や音楽活動への挑戦を通じてバーチャル以外の業界からも注目を集め、VTuber の枠に囚われることなくエネルギッシュに活動してきました。
ここ5年のほどの間に日本で最も発展した文化といっても過言ではないバーチャルYouTuber 。「ピーナッツくん」という異色のVTuber の存在がその発展に大きく貢献したのは言うまでもありません。
最近では、今までの活躍に対してじわじわと知名度 も追いついてきている印象なので、ピーナッツくんならきっとこれからより多くの人を楽しませてくれると思います。
レペゼンバーチャルYouTuber としてのピーナッツくんの、更なる活躍に期待しましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました!
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